2008年 05月 11日
たまにはリアルの話を -管理者養成学校 前編- |
ここ2,3日まともに狩りに言ってないので、なんだか頭がぼーっとしてますw
書くことも特にないわけですが、2年前のちょうど今頃に管理者養成学校に行く機会がありました。
今回はそのときのお話を書きます。
当時新卒だった俺は、特に期待に胸を膨らませることもなくとある会社に入社した。理由は非常に単純、バイトばっかりの会社だからだ。
仕事を覚えるまでバイトどもの指導を真面目に聞かなければいけないと思うだけで鬱だったことだけは、今でも覚えている。
そんな折に新人研修の一環として管理者養成学校のビジネス成功の条件コースに行くことになってしまった。
場所は静岡県、ちょうど富士山のすぐ近くに管理者養成学校はあった。
そこまでいくのに新幹線からタクシーに乗り継ぐ、バスなんて便利な乗り物はない。
道なき道を慣れた感じで突き進む運ちゃんの妙な笑顔に不安を覚えたのを覚えている。運ちゃん曰く、帰りにはみんな顔つきが変わっているとのことだが、顔つき見るヒマがあったら前を見て欲しいと切に願う運転だった。
そんなこんなで管理者養成学校に到着した。
慣れない手つきで領収書を運ちゃんに出してもらい、受付にて所定の用紙に自分の名前を書き込み、予め用意された荷物を手にとって指示された部屋へ向かう。
ごくごく普通の研修1日目だと思っていた、2階へ移動する前までは。
・・・2階へ続く階段を上っていると、怒号ともとれる妙な声が聞こえてきた。それもひとつふたつではない。
洗脳教育でもやってるのかと、受付で一緒だった同期の笑いを取りながら怒号の響く部屋を覗いてみた。
・・・そこは、なんとも表現しがたい光景が広がっていた。
泣きながら歌を歌っている人、のどが潰れんばかりに威圧的な声を出して絶叫してる人、何かを必死に暗記してブツブツ復唱している人、電話口で汗びっしょりになって何かを説明している人・・・。
まるで、何かに取り憑かれた人が必死にそれを振りほどこうとするあまり、危ない宗教に引っかかって人生を転がり落ちている真っ最中という言葉が一番しっくり来るだろう。そんな感じだった。
何より俺を驚かせたのは服装だ。その部屋にいた人間全員が、上着はフレイヤ神殿の教徒のような白い服を着て、ズボンはほとんど同一規格の黒ズボンだったからだ。
「これからいったい何が始まるのだろうか?」
不安は増すばかりだが、腹をくくるしかないのか・・・。
先ほどとは一転、暗澹たる表情で部屋へ歩いていった。
その日は特にやることもなく、夕食後は自由時間だった。
その辺の人間にテキトーに話しかけ、なんとなく友達っぽい状態を作り始める奴、ビールを飲んでゴロゴロする奴など、思い思いの一時をすごしているようだった。俺はやることないので、施設を見て回ることにした。
・・・なんというか、施設自体が全体的に妙に古臭い印象を受けた。例えるならば、昔の小学校のようなものだろうか?
そして夜が明けた、寒くてあまり眠れなかった。
時間は朝6時ジャスト、ここからが通称 「地獄の訓練」 の始まりだった。
つづく
書くことも特にないわけですが、2年前のちょうど今頃に管理者養成学校に行く機会がありました。
今回はそのときのお話を書きます。
当時新卒だった俺は、特に期待に胸を膨らませることもなくとある会社に入社した。理由は非常に単純、バイトばっかりの会社だからだ。
仕事を覚えるまでバイトどもの指導を真面目に聞かなければいけないと思うだけで鬱だったことだけは、今でも覚えている。
そんな折に新人研修の一環として管理者養成学校のビジネス成功の条件コースに行くことになってしまった。
場所は静岡県、ちょうど富士山のすぐ近くに管理者養成学校はあった。
そこまでいくのに新幹線からタクシーに乗り継ぐ、バスなんて便利な乗り物はない。
道なき道を慣れた感じで突き進む運ちゃんの妙な笑顔に不安を覚えたのを覚えている。運ちゃん曰く、帰りにはみんな顔つきが変わっているとのことだが、顔つき見るヒマがあったら前を見て欲しいと切に願う運転だった。
そんなこんなで管理者養成学校に到着した。
慣れない手つきで領収書を運ちゃんに出してもらい、受付にて所定の用紙に自分の名前を書き込み、予め用意された荷物を手にとって指示された部屋へ向かう。
ごくごく普通の研修1日目だと思っていた、2階へ移動する前までは。
・・・2階へ続く階段を上っていると、怒号ともとれる妙な声が聞こえてきた。それもひとつふたつではない。
洗脳教育でもやってるのかと、受付で一緒だった同期の笑いを取りながら怒号の響く部屋を覗いてみた。
・・・そこは、なんとも表現しがたい光景が広がっていた。
泣きながら歌を歌っている人、のどが潰れんばかりに威圧的な声を出して絶叫してる人、何かを必死に暗記してブツブツ復唱している人、電話口で汗びっしょりになって何かを説明している人・・・。
まるで、何かに取り憑かれた人が必死にそれを振りほどこうとするあまり、危ない宗教に引っかかって人生を転がり落ちている真っ最中という言葉が一番しっくり来るだろう。そんな感じだった。
何より俺を驚かせたのは服装だ。その部屋にいた人間全員が、上着はフレイヤ神殿の教徒のような白い服を着て、ズボンはほとんど同一規格の黒ズボンだったからだ。
「これからいったい何が始まるのだろうか?」
不安は増すばかりだが、腹をくくるしかないのか・・・。
先ほどとは一転、暗澹たる表情で部屋へ歩いていった。
その日は特にやることもなく、夕食後は自由時間だった。
その辺の人間にテキトーに話しかけ、なんとなく友達っぽい状態を作り始める奴、ビールを飲んでゴロゴロする奴など、思い思いの一時をすごしているようだった。俺はやることないので、施設を見て回ることにした。
・・・なんというか、施設自体が全体的に妙に古臭い印象を受けた。例えるならば、昔の小学校のようなものだろうか?
そして夜が明けた、寒くてあまり眠れなかった。
時間は朝6時ジャスト、ここからが通称 「地獄の訓練」 の始まりだった。
つづく
by nanakono_x
| 2008-05-11 03:27
| ダークななこの